超高層マンションの建設と周辺の交通安全対策

     安全で円滑な道路環境対策を

 最近、大阪市内では、市内への人口回帰現象として、超高層のマンション等の建設が続き、福島区でも交通至便で学校や周辺環境がすばらしいと、大規模高層マンションの建設ラッシュとなっています。ところが、従来の常識を超える規模のため、建設に伴い発生する交通量も膨大であり、周辺の交通安全とのかね合わせが大きな問題となっています。11月8日と11月20日に開かれた決算特別委員会で、酒井府議は、警察本部と住宅まちづくり部建築指導室に質問し、その結果、今年度より、この問題に大阪府、大阪市、警察本部で連携し、対処することになりました。

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   (住宅水道委員会で質問する酒井府議)

決算特別委員会での主な質問と答弁

酒井委員 道路に隣接する建築物の構築にともなって生じる車両の通行は、周辺交通環境に大きな変化を与えるが、建築物の構築にあたって、警察として、どう対応しているか?

交通総務課長 大規模小売店舗以外の建築物については、法上、規定がないので、事前の協議や指導はしてない。

酒井委員 周辺の交通安全環境を守るのは警察の仕事。事前協議の仕組みが講じられるよう検討すべきではないか?

交通総務課長 都心部を中心に大規模高層マンションの建設が目立っており、警察としても、安全で円滑な道路環境を確立していくため、先行的な交通対策を講ずることの必要性もあり、今後、十分検討してまいる。

酒井委員 超高層マンションの建設に伴い、自動車駐車場が併設され、生活道路に影響を与えている。警察本部でも安全で円滑な道路環境を確立するため、先行的な交通対策を検討するとのことだが、建築対策室ではどう考えるか?

審査指導課長 超高層マンションの建設にあたり、交通環境の安全を図ることは、地域住民のために重要な課題。総合設計制度を適用する物件など大規模なものを対象として、警察との事前協議を求める方策について、来年度実施を目指し、検討する。