津波・高潮ステーションの開設

 

  TUNAMI.JPG - 26,523BYTES昨年9月8日、西大阪地域の津波・高潮防御の一元管理と防災意識の向上を目指し、お隣の西区江之子島に大阪府の「津波・高潮ステーション」が開設されました。

  大阪湾沿岸では、地形的条件などから高潮が起こりやすく、室戸台風やジェーン台風、第二室戸台風といった巨大台風の災害で過去、たびたび甚大な被害が発生しました。

  このため、大阪府では、戦後の災害対策の中心事業として、海からの高潮を防ぐことと、上流の山間部からの洪水を防ぐため、防潮整備を行ってきました。特に、海抜ゼロメートル地帯が広がる西大阪地域では、防潮堤や水門、鉄扉といった防潮施設の整備によって水害から守られてきました。

  しかし、近年、30年以内に50〜70%の確率で発生すると予想されている東南海・南海地震による大津波や、平成17年のアメリカ・ニューオーリンズのハリケーン「カトリーナ」のような大規模高潮災害の発生が懸念されています。

  このため、大阪府では、西大阪治水事務所の耐震建替えにあわせ、一層の安全を目指して、大阪市内の防潮堤や水門などの津波・高潮防御施設の一元管理を行う防災棟と、府民の津波や高潮に対する知識の習得や防災意識の向上を目的とした展示棟を併せ持つ「津波・高潮ステーション」の整備を行ったところです。展示棟では高潮被害の写真や、映像と音による津波擬似体験もでき、小・中学校の防災教育や、社会見学に多くの利用がされています。

  展示棟の開館時間は午前10時から午後4時までで、休館日は月曜(祝日・休日の場合は翌平日)年末年始となっています。地下鉄阿波座駅F・I出口より徒歩2分。

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