平成26年2月府議会教育常任委員会で質問
高校入学選抜に人間性の評価
Q.酒井議員
小中学校でいかに人間性を磨いても、高校入試では、点数が中心。小中学校で学力と人間形成の二つの課題に対応してもらうためには、そのことを評価する仕組みが必要。入試改革がチャレンジテストなどテクニック改革に終わっている。もっと本質の議論が必要であると思うが?

A.教育委員会  
入学選抜資料としての学力検査、内申書について「どのような子どもを育てるのか」の視点に立ち、それぞれの学校の求める生徒像に沿った柔軟な選抜方法の構築が必要。学力検査の実施教科、前期・後期のあり方とあわせ検討していく。

学校の緊急災害対策について
Q.酒井議員
災害時、否応なく学校は避難場所となる。東北大震災でも、避難場所の指定があるかないかではなく、目の前の学校へ避難している。災害が起こったとき、まず避難を考える場所は学校である。避難施設の指定を受けているからとか、受けてないからという次元でなく、本来そういうものであると認識して学校の災害対策をすべきである。

災害時の備蓄物資も学校の生徒に対するものや、市町村の避難場所の指定によるもの、あるいは帰宅困難者に対するものなど、いろんなケースがあるが、ばらばらの対応となっている。私学では備蓄をしているところもあるが、公立では統一的に対応していない。

もっと危機管理や関係団体が連携して、緻密な対策を講ずるべきである。

A.私学課&教育委員会  
 大阪府の総合的な帰宅困難者対策の考え方や、府庁全体の取り組みを踏まえ、備蓄物資の整備や市町村と連携した地域社会の避難所としての対応などについて、市町村や学校、私学団体や関係部局と連携を密にしつつ、調整、検討する。

昨年より、高等学校の入学選抜にあたっての内申書の記載について、相対評価から絶対評価への切り替えが提議され、絶対基準を決めるための統一テストを府下の中学校で一斉に実施する方向で検討されています。

学校選択や競争ということが声高に叫ばれ、学力の伸長が強く求められ、それに即した高校入試制度をつくろうとしていますが、実は高等学校の入試制度は、小中学校の学校現場での教育そのものを決めるという性格を持っています。

言うまでもなく、小中学校の教育は学力の向上と豊かな人間性を育むことにありますが、残念ながら今の入試制度ではどんなに人間形成に励んでもそれは評価されない仕組みになっています。これではいきおい、学校現場が点数主義に陥る危険があります。

社会では、虐待やいじめ、びっくりするような事件が毎日報道されていますし、日本社会全体が都市化、マンション化で地域社会も充分機能しなくなってきています。 
     
国際競争力のある人材を育てることも必要ですが、社会をしっかり支える人間性豊かな人材を育てるのも大阪の教育の大きな役割です。そのような観点からもっと人間性を育てる入試制度を考案すべきではないかと思っています。


2月定例府議会教育常任委員会が3月13日開かれましたが、高校入試の内申書に人間性の評価を加えた総合評価制度を導入すべきだと主張しました。

また、震災や津波対策が強く叫ばれていますが、学校の緊急災害対策に疎漏がないように、緻密な対策を求めました。