今年の「酒井ゆたかの府政報告」新春号に記載した議会活動についての記事です。

「大阪の成長戦略の策定を」



昨年3月16日開催された平成22年2月府議会総務常任委員会において、酒井 豊議員は、沈滞した大阪の元気を取り戻し、国際競争力を養う為、大阪の成長戦略の策定を府に求めました。世界が激しい競争時代にある時、大阪の産業経済の成長への戦略を明確に定め、大阪府や大阪市といった行政はもとより、経済界や民間の力を誘導する必要を強く訴えました。その後、府では、計画策定の作業を経て、昨年12月に、大阪の成長戦略として正式に決定され、今年度から10年の大阪府の経済成長戦略として政策推進の根本に位置づけられました。

 

酒井委員 大阪という都市が競争力、成長力を持たねばならぬと言っているが、どんな成長をどのようにして進めていくのか、きわめて不明確である。

企画室長 これまでの府の成長戦略へ向けた取組みであるが、バブル崩壊後の経済状況を克服できるよう、金融新戦略や大阪産業成長新戦略、産業立地促進条例による企業立地促進に取組んできた。さらに、将来ビジョン大阪でベイエリアや関西国際空港のインフラ整備、バイオや新エネルギーなどの成長産業の振興や水都再生などの都市魅力の創造などの推進をしているが、トータルで大都市大阪の競争力をいかに向上させるかの取り組みは十分でなく、成長戦略にまではいたってない。

酒井委員 それぞれがバラバラの計画を進めるのではなく、一体なぜ成長が必要なのか、これから何をしていかなきゃならんか、具体的にはどんな形で進めるべきかなど、明確な成長戦略を持つことが大事である。

政策企画部長 これまでの反省に立って、大都市圏の国際競争力を向上させるために新たな創意工夫を呼び込んだり、誘発するような観点からの政策が求められている。同時に世界の地域間競争において経済発展や都市の持続性に戦略的取り組みを行なっている都市が国際的にも競争優位にあることからも、成長への政策課題を戦略的に展開できる地域経営にふさわしい仕組みの検討が必要である。平成22年度はこうした点を胆に銘じて検討を進め、検討の結果を示したい。

 

南港・夢洲咲島地区と、大阪駅・北ヤード